- はじめに
- 今回のゲームの基本状況
- 留守番は確定村人
- ククルシカの「沙明が怪しい」はなぜ重かったのか
- レムナンとラキオの指摘は正しい
- 沙明を吊らなかったことより「処刑なし」が問題
- 奇数進行から偶数進行になるデメリット
- しげみち・シピ、ラキオ・ジナの対立構造
- 本来はドクターから処理した方がよかった?
- しげみちが落ちた後はジナを先に吊るべきだった?
- ラキオがシピを先にローラーしたい理由
- ラキオ目線と村人目線がズレている
- 最強戦術「留守番以外全員コールドスリープ」
- ただし通常ルールでは使えない
- 人狼ゲームとして考えると、完全にゲームが崩壊している
- グノーシア側のライン戦は悪かったのか
- 初日に守護天使ステラを襲撃できたのは大きい
- 確定人間だったククルシカが暴走する
- ククルシカはいつから暴走していた?
- 夕里子の言葉はククルシカの異質さを示していた
- 人狼ゲームには勝った。でも安全ではなかった
- レムナンがククルシカを恐れた理由
- まとめ
はじめに
アニメ『グノーシア』第8話では、ついに15人全員がそろったゲームが行われました。
グノーシアは4人。さらに今回は、新役職「留守番」が登場します。
留守番を名乗ったのはククルシカとレムナン。2人は船外に出ていなかったため、グノーシアに汚染されている可能性がなく、確定で人間として扱うことができます。
この「確定村人が2人いる」という状況が、第8話のゲームを大きく動かしていきます。
しかし、人狼ゲームとして今回を振り返ると、単純に「確定村人を中心にグノーシアを探した回」と整理するだけでは足りません。
重要なのは、
-
沙明をコールドスリープしなかった判断はなぜ損なのか
-
確定村人の発言はどこまで信用すべきなのか
-
しげみち・シピ、ラキオ・ジナの役職対立をどう処理すべきだったのか
-
ラキオのシピローラーは本当に正しかったのか
-
「留守番以外全員コールドスリープ」はなぜ最強なのか
-
人狼ゲームでは勝ったのに、なぜ最悪の結末を迎えたのか
という点です。
そして後半では、確定で人間だったはずのククルシカが突然暴走します。
今回はストーリーを追うだけではなく、人狼ゲームとしての盤面と進行、そしてククルシカとレムナンの描写を中心に第8話を詳しく考察していきます。
前回の記事はこちら
- はじめに
- 今回のゲームの基本状況
- 留守番は確定村人
- ククルシカの「沙明が怪しい」はなぜ重かったのか
- レムナンとラキオの指摘は正しい
- 沙明を吊らなかったことより「処刑なし」が問題
- 奇数進行から偶数進行になるデメリット
- しげみち・シピ、ラキオ・ジナの対立構造
- 本来はドクターから処理した方がよかった?
- しげみちが落ちた後はジナを先に吊るべきだった?
- ラキオがシピを先にローラーしたい理由
- ラキオ目線と村人目線がズレている
- 最強戦術「留守番以外全員コールドスリープ」
- ただし通常ルールでは使えない
- 人狼ゲームとして考えると、完全にゲームが崩壊している
- グノーシア側のライン戦は悪かったのか
- 初日に守護天使ステラを襲撃できたのは大きい
- 確定人間だったククルシカが暴走する
- ククルシカはいつから暴走していた?
- 夕里子の言葉はククルシカの異質さを示していた
- 人狼ゲームには勝った。でも安全ではなかった
- レムナンがククルシカを恐れた理由
- まとめ
今回のゲームの基本状況
第8話は15人戦です。
グノーシアは4人。
15人でスタートするため、通常であればコールドスリープできる回数、いわゆる「吊り縄」は7回あります。
4人のグノーシアをすべて処理すれば勝利なので、単純計算では3回まで人間を間違えてコールドスリープしてもまだ余裕があります。
※以下、人狼ゲームの用語として、コールドスリープを「吊り」、コールドスリープできる回数を「吊り縄」と表現する場合があります。
1日目はコメットがコールドスリープ。
その夜にステラがグノーシアに襲撃されます。
2日目はしげみちがコールドスリープ。
その夜にはジョナスが襲撃されました。
そのため、3日目開始時点では11人が残っています。
ここで重要なのが、今回新たに登場した「留守番」です。
留守番は確定村人
留守番だったのはククルシカとレムナンです。
留守番は船外へ出ていないため、グノーシアに汚染される可能性がありません。
そのため今回の2人は、ゲーム上では確定で人間です。
通常の人狼ゲームでは、生存者のほとんどが、
「本当に人間なのか」
「実はグノーシアなのではないか」
という疑いの対象になります。
しかしククルシカとレムナンだけは、その疑いから完全に外れます。
この2人がいるだけで、村側はかなり有利です。
なぜなら、生存者11人のうち2人を完全に疑わなくてよくなるからです。
さらに、襲撃されたステラとジョナスもグノーシアではありません。
今回第三陣営は存在しないため、グノーシアに襲撃された人物はそのまま人間確定として扱えます。
人狼ゲームでは「誰を疑わなくていいのか」という情報は非常に強力です。
そして第8話では、この確定村人という立場が、発言の重みにまで影響していきます。
ククルシカの「沙明が怪しい」はなぜ重かったのか
3日目、ククルシカは沙明を怪しいと指摘します。
しかし、その理由には明確な根拠がありません。
あくまで、
「なんとなく怪しい」
という印象論です。
ここで注意したいのは、
確定村人だからといって、推理まで正しいわけではない
ということです。
村人でも推理は間違えます。
ククルシカが沙明を怪しいと思ったからといって、沙明が本当にグノーシアとは限りません。
それでもククルシカの発言が強く扱われたのは、発言者本人の信用度が違うからです。
たとえば正体不明の人物が、
「沙明が怪しい」
と言った場合、その人物自身がグノーシアかもしれません。
仲間を守るために嘘をついている可能性もあれば、人間同士を対立させようとしている可能性もあります。
しかしククルシカは確定人間です。
少なくとも、
「ククルシカ本人が沙明を怪しいと思っている」
という点については信用できます。
結果が正しいとは限らなくても、グノーシアとして村を誘導するために嘘をついている可能性はありません。
つまり、
「推理の正しさ」が保証されているのではなく、「発言者の立場」が保証されている。
これが、確定村人の意見が通常より重く扱われる理由です。
レムナンとラキオの指摘は正しい
ククルシカの発言をきっかけに、沙明には多くの票が集まりました。
その一方で、レムナンは「ククルシカの印象だけで決めるのはどうなのか」という趣旨の発言をし、ラキオも「客観的な根拠が乏しい」と指摘します。
この2人の発言自体は間違っていません。
実際、ククルシカの疑いには明確な根拠がなく、あくまで印象論だからです。
また、レムナンやラキオが他人任せにしていたわけでもありません。
むしろ2人とも、
「確定村人の意見だからといって、そのまま信じてよいのか」
という危うさを認識しています。
その点では、かなり冷静な見方をしていると言えます。
ただし、最終的に沙明へ投票しているのであれば、行動としてはククルシカの疑いを一定程度受け入れています。
そのため、後から改めて、
「客観的根拠が乏しい」
「ククルシカの印象だけだ」
と強調する姿勢には、発言と投票の間でややズレも感じます。
もちろん、
「根拠は弱いと思っているが、それでも確定村人の意見を重く見て投票する」
という判断自体はあり得ます。
ここで問題にしたいのは、誰かの態度が無責任だったということではありません。
発言では疑問を示していても、最終的な投票行動としてはククルシカの疑いに乗っている。
その発言と行動の関係が少し気になる、という話です。
人狼ゲームでは発言だけでなく、投票もまた重要な意思表示です。
「誰に投票したか」は、その人物をどの程度疑っていたのかを示す材料になります。
第8話では、まさにその投票の重さが見える場面だったと思います。
沙明を吊らなかったことより「処刑なし」が問題
その後、沙明は土下座してコールドスリープを回避します。
ここで重要なのは、
「沙明は本当に吊るべきだったのか」
ではありません。
視聴者には沙明の正体が分かっていないため、沙明への投票が正解だったかどうかは、この時点では判断できません。
問題なのは、
処刑者なしを選んだ結果、村側が吊り縄を1本失ったこと
です。
3日目開始時点では11人が生存しています。
通常通り毎日1人をコールドスリープしていけば、人数は、
11→9→7→5→3
と減っていくため、残り5回のコールドスリープ機会があります。
しかし、この日に誰もコールドスリープせず、夜の襲撃だけが行われると翌日は10人。
そこからは、
10→8→6→4
となるため、残りのコールドスリープ機会は4回です。
つまり、
処刑なしを選んだだけで、村側はグノーシアを処理できるチャンスを1回失っています。
本来5回あったものが4回になる。
これは明確にグノーシア側が得をする展開です。
※ただし、処刑なしが常に吊り縄を減らすわけではありません。たとえば偶数人数から処刑を飛ばして奇数人数になる場合は、最終的な吊り回数が変わらないケースもあります。今回問題なのは、11人という奇数人数から処刑なしを選んだことで、実際に吊り縄が1本減った点です。
奇数進行から偶数進行になるデメリット
処刑なしには、もう一つ分かりやすい影響があります。
11人から通常通り進めれば、
11→9→7→5→3
という奇数進行になります。
一方、1日処刑を飛ばして10人になると、
10→8→6→4
という偶数進行になります。
この違いは、最終日に大きく影響します。
たとえば3人最終日なら、自分が村人だと分かっている以上、グノーシア候補は残り2人です。
一方、4人最終日では、自分以外の3人が候補になります。
単純に疑う対象が1人増えるため、村人側の判断は難しくなります。
つまり今回の「処刑なし」は
-
吊り縄を1本失う
-
偶数進行になる
-
最終日のグノーシア候補が増える
というデメリットにつながっています。
中でも最も大きいのは、やはり吊り縄を1本失ったことでしょう。
沙明が人間だったかグノーシアだったかとは別に、
「誰も処刑しない」という選択そのものが村側にとって損でした。
しげみち・シピ、ラキオ・ジナの対立構造
次に重要なのが役職です。
エンジニアを名乗ったのは、
-
しげみち
-
シピ
ドクターを名乗ったのは、
-
ラキオ
-
ジナ
でした。
そしてしげみちはすでにコールドスリープされています。
そのしげみちについて、
ラキオは「人間」
ジナは「グノーシア」
と正反対の結果を出します。
ここで明確な対立構造ができます。
しげみち―ラキオ
と
シピ―ジナ
です。
ラキオが本物なら、しげみちは人間。
しげみちをグノーシアと判定したジナは偽物になります。
一方、ジナが本物ならしげみちはグノーシア。
その場合、しげみちと対立していたシピ側の信用が上がります。
つまり、この4人はバラバラに考えるより、2つのラインとして見た方が分かりやすい状況になっています。
本来はドクターから処理した方がよかった?
ここで気になるのが役職処理の順番です。
個人的には、この盤面ならエンジニアより先にドクターを処理した方が分かりやすかったと思います。
理由は、エンジニアの方が新しい情報を生み出せるからです。
ドクターは、すでにコールドスリープされた人物が人間だったかグノーシアだったかを調べます。
もちろん重要な役職です。
しかし、生存して潜伏しているグノーシアを直接探すことはできません。
一方、エンジニアは毎晩、生存者1人を調査できます。
今回グノーシアは4人。
役職に偽物が2人出ているとしても、残りのグノーシアは潜伏しています。
その潜伏グノーシアを見つけられる可能性があるのはエンジニアです。
そのため、
ラキオ・ジナのドクター候補からローラーし、しげみちとシピを残して調査結果を増やす
という進行の方が、情報量という点では合理的だった可能性があります。
ただし実際には、先にしげみちが落ちました。
ここから盤面が少し複雑になります。
しげみちが落ちた後はジナを先に吊るべきだった?
しげみちがすでにコールドスリープされた状況では、次にジナを処理する案がかなり有力です。
しげみちとジナは、少なくともどちらかが偽側です。
ジナが本物ならしげみちはグノーシア。
しげみちが本物ならジナが偽物。
つまり、
しげみち→ジナまで処理すれば、最低でも1人はグノーシア側を落とせる
という形になります。
その間、シピをもう1日残せば、シピが本物だった場合に新しい調査結果を得られます。
シピが偽物だったとしても、ジナを先に処理することで対立ラインのケアはできています。
そのため村全体の情報量を考えるなら、
ジナを先にコールドスリープし、シピの調査結果をもう1日見る
という進行はかなり有力だったと思います。
ラキオがシピを先にローラーしたい理由
ただし、ラキオの提案を単純に「悪手」と決めつけることもできません。
ラキオはシピをコールドスリープすべきだと主張します。
ラキオ目線では、しげみちは人間です。
そのため敵対するシピとジナは偽物。
どちらも最終的には処理したい対象です。
ラキオ目線だけで考えれば、
「シピからでもジナからでもいい」
ように見えます。
しかし実際には、ラキオにはシピを先に落としたい理由があります。
しげみちはすでにいません。
そのためしげみち側は、もう新しいエンジニア結果を出せません。
ラキオ自身もドクターなので、今後出せるのはコールドスリープされた人物の判定です。
一方でシピは、生存者を調査して新しい情報を毎日増やせます。
つまりシピを残せば、
シピ―ジナ側だけが新しい情報を増やし続けられる
という状況になります。
しかもしげみちが先に処理されている以上、少なくとも村の中ではしげみちよりシピの方が多少信用されていた可能性が高いです。
そうなるとラキオ側は、すでに信用勝負で不利です。
だからラキオとしては、
これ以上シピに情報を増やさせず、できるだけ対等な状態に戻したい。
そのためにシピをローラーしたいという考えには合理性があります。
ラキオ目線と村人目線がズレている
ここが第8話の役職戦で面白い部分です。
ラキオ目線では、シピを先に処理した方が、しげみち―ラキオ側が信用勝負をしやすくなります。
しかし他の村人からすると、
「しげみちよりシピを少し信用したからしげみちを先に吊った」
という状況です。
それなら、
「シピの調査結果をもう1回見たい」
と思うのは自然です。
そのため村人目線では、
ジナを先に処理してシピを1日残す
という方が魅力的です。
ここでは、
ラキオ個人の勝ち筋と、村全体が欲しい情報が少しズレている
と考えると分かりやすいでしょう。
ラキオのシピ処理案が完全に間違いというわけではありません。
一方で、村全体の情報量を考えるならジナ先処理の方が有力だった。
この両方が成立する状況だったと思います。
最強戦術「留守番以外全員コールドスリープ」
しかし、こうした人狼ゲームとしての細かい進行は、最後にすべて吹き飛びます。
ククルシカが、
留守番以外の全員をコールドスリープさせる
という提案をするからです。
ククルシカとレムナンは確定人間。
ならば、この2人以外を全員コールドスリープすれば、グノーシア候補は全員いなくなります。
今回の条件なら、理屈上100%村側が勝てます。
実際、今回の最終的なグノーシアは、
-
コメット
-
シピ
-
ジナ
-
オトメ
の4人でした。
留守番以外を全員コールドスリープしたことで、4人とも処理され、村側は勝利しています。
ただし通常ルールでは使えない
ここで注意が必要です。
この「全員コールドスリープ」は、通常の人狼ゲームで使える戦術ではありません。
通常、投票で同数になった場合は決選投票が行われます。
それでも再び同数になった場合は、その日の処刑者がなしになります。
基本的に、
1日に複数人をまとめてコールドスリープすることはできません。
今回全員コールドスリープが可能だったのは、ククルシカに関係する特殊イベントだからです。
原作『グノーシア』は、人狼ゲームを繰り返しながらキャラクターイベントを回収していく作品です。
今回も通常のゲーム進行ではなく、イベント発生条件を満たしたことで特殊な展開に入っています。
そのため、
「留守番が出たら毎回それ以外を全員凍らせれば勝てる」
という攻略法ではありません。
あくまで、
今回の特殊イベントだから可能だった例外的な勝ち方
です。
人狼ゲームとして考えると、完全にゲームが崩壊している
逆に言えば、人狼ゲームとしてだけ見ると、この戦術は強すぎます。
人狼ゲームは本来、
-
発言
-
投票
-
調査結果
-
信用勝負
-
推理
によって1人ずつ疑わしい人物を処理するゲームです。
しかし今回は、
「確定人間2人以外を全員凍らせればいい」
で終わってしまいます。
誰が怪しいかを考える必要もありません。
シピとしげみちの真偽も、ラキオとジナの真偽も関係ありません。
オトメがうまく潜伏できていたかどうかも関係ありません。
グノーシア側がどれだけ優れたプレイをしても、この提案が通った時点で負けです。
しかもグノーシア側が反対すると、
「なぜ確実に村が勝てる提案を止めるのか」
と疑われてしまいます。
つまり止めることすら難しい。
だから今回のグノーシア側には、明確な敗因を求めにくいです。
人狼ゲームとして負けたというより、
特殊イベントによって通常ルールの外から詰まされた
と考える方が近いでしょう。
グノーシア側のライン戦は悪かったのか
結果を見ると、シピ・ジナ・オトメはかなり強く同じ方向へ動いています。
シピとジナは役職ラインを形成。
オトメもシピが処理されそうになる場面で庇うような動きを見せます。
コメットは初日に落ちているため、残った3人でラインを固めて押し切ろうとしていたようにも見えます。
一見すると、
「グノーシア同士でラインを作りすぎたのが敗因では?」
とも見えます。
しかし今回に関しては、そこを敗因とするのは難しいです。
しげみちが先に落ちたことで、シピ側は信用勝負で多少優位になっていました。
結果的には、
シピ―ジナが役職ラインを形成し、オトメが潜伏する形
になっています。
この形自体には一定の合理性があります。
最終的に負けたのは、このライン戦に失敗したからではありません。
全員コールドスリープという特殊展開に入った時点で、どうしようもなかったという方が正確です。
初日に守護天使ステラを襲撃できたのは大きい
グノーシア側で評価できるのは、初日のステラ襲撃です。
結果的にステラは守護天使でした。
守護天使は夜の襲撃から人間を守れる重要役職です。
初日にその守護天使を抜けたのは、結果論ではありますが、グノーシア側にとってかなり大きな成果でした。
しかし最終的には、その有利すら特殊イベントによって意味を失います。
確定人間だったククルシカが暴走する
そして第8話の最大の見せ場が、ゲーム終了後です。
全員コールドスリープによってグノーシアは全滅。
人間側は勝利します。
残ったのは確定人間の、
-
ククルシカ
-
レムナン
です。
普通に考えれば、これで安全なはずです。
ところがククルシカが突然暴走します。
コールドスリープしていた乗員たちを次々と殺害。
レムナンは異変に気付き、ユーリをコールドスリープから起こします。
しかし最終的にユーリもククルシカに殺され、次のループへ移ることになります。
ユーリ視点で物語が進んでいるため、その後レムナンとククルシカがどうなったのかまでは分かりません。
ククルシカはいつから暴走していた?
ここで気になるのが、
ククルシカはいつから全員を殺そうとしていたのか
という点です。
アニメではククルシカ自身が、
「留守番以外を全員コールドスリープする」
という提案をしています。
そしてその後、実際にコールドスリープ中の乗員たちを殺しています。
そのため後から振り返ると、
全員コールドスリープを提案した時点で、すでにククルシカの中で何らかの変化が起きていた
と考えることはできます。
ただし、
「最初から全員を殺すために計画していた」
とまでは断定できません。
第8話時点では、ククルシカがなぜ暴走したのか、その理由は明確に説明されていないからです。
そのため現時点では、
全員コールドスリープの提案そのものが、後のククルシカ騒動につながる不穏な兆候だった
くらいに考えるのが自然でしょう。
夕里子の言葉はククルシカの異質さを示していた
ククルシカは留守番なので、ゲーム上は人間確定です。
しかし夕里子は、ククルシカに対して単純な人間とは違うような違和感を口にしています。
ここが非常に面白いところです。
ゲーム上では、
「人間かグノーシアか」
の二択で考えます。
留守番なら人間。
だから安全。
しかし夕里子は、それだけでは説明できない何かをククルシカに感じていました。
実際、その後ククルシカは人間でありながら乗員を殺していきます。
つまり第8話では、
「グノーシアではない」と「安全な存在である」は同じではない
ことが示されています。
人狼ゲームには勝った。でも安全ではなかった
今回の構成で最も面白いのはここだと思います。
村側は人狼ゲームとして完璧な答えにたどり着きます。
ククルシカとレムナンは人間確定。
ならば、それ以外をすべてコールドスリープすればいい。
実際、グノーシアは全員消えます。
人狼ゲームとしては完全勝利です。
しかしその直後、
確定人間だったククルシカによってユーリは殺されます。
つまり、
グノーシアには勝った。
しかし、人間を残したからといって安全とは限らなかった。
という皮肉な結末になっています。
これまでのゲームでは基本的に、
グノーシア=脅威
人間=味方
という分かりやすい構図で進んできました。
しかし第8話は、その前提そのものをひっくり返します。
人狼ゲームのルールでは100%安全と判断できた存在が、ゲーム終了後には最大の脅威になる。
だからこそ、今回のククルシカ騒動は単なるホラー展開ではなく、『グノーシア』という作品の世界を広げる出来事としても面白いです。
レムナンがククルシカを恐れた理由
ククルシカの暴走と同時に、レムナンの過去についても少し描かれます。
レムナンは、過去に誰かに「飼われていた」経験を持っています。
そして暴走したククルシカを見た際、その人物と似た雰囲気を感じ取り、強く怯えます。
ここで重要なのは、
単にククルシカが暴れているから怖がったわけではない
ということです。
ククルシカの目や雰囲気が、レムナンの過去にある人物を思い出させています。
つまり第8話では、
「ククルシカとレムナンには何かある」
ということがかなり強く示唆されています。
ただし、この時点ではその関係の正体までは分かりません。
今後の大きなネタバレにつながる部分でもあるため、第8話だけを見るなら、
レムナンがククルシカに過去の人物を重ねている
というところまで押さえておけば十分でしょう。
まとめ
第8話は、15人全員がそろった大規模なゲームでありながら、最終的には通常の人狼ゲームの枠そのものを飛び越える特殊な回でした。
人狼ゲームとして特に重要なのは、
-
ククルシカとレムナンは留守番として確定人間
-
確定村人の意見は重いが、推理まで正しいとは限らない
-
沙明への処刑なしによって、11人盤面では吊り縄を1本失った
-
しげみち―ラキオ、シピ―ジナという対立ラインができていた
-
ラキオ目線と村人目線では、優先したい処理順が少し異なる
-
全員コールドスリープは、特殊イベントだから成立する通常ルール外の確定勝利戦術
という点です。
そして物語面では、
人間確定だったククルシカが最大の脅威になる
という衝撃的な展開が描かれました。
村側はグノーシアを全滅させ、人狼ゲームには勝っています。
それでもユーリは死にます。
「グノーシアではない=安全ではない」。
第8話は、人狼ゲームとしての常識を利用して勝利した直後に、その常識を物語側からひっくり返した回だったのではないでしょうか。
▶次回の記事
第9話では、初めてグノーシア側となったユーリの誘導を中心に、沙明の「ジナ黒」がなぜ悪手だったのか、そして作中でもっともらしく聞こえる推理が本当に成立しているのかを考察しています。

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